PM2.5・花粉対策について

花粉症の人にとって春は憂鬱な季節になります。特に、風の強い日や急に暖かくなる日には注意が必要ですね。花粉症の人はさまざまな対策をとって日々生活しています。また近年は花粉ばかりでなく、PM2.5や黄砂などの汚染物質による空気の汚れも気になるところです。それでは家を新築する際にできる花粉対策はあるのでしょうか?

まずは開口部をチェック

一番始めにチェックしなければならないところは開口部です。 開口部というと窓ですが、窓は開閉しなければ済みます。

しかし玄関や換気扇だけはどうしても開けなければなりません。

■ 対策1. 窓の外にシャッターを取り付ける。

窓の外にシャッターを取り付けます。近年のシャッターは羽根(スラット)でできている物もあり、その羽根は自由に角度を調整することができます。ですからシャッターを全部閉めても室内が真っ暗になることがなく、十分に採光を得ることができます。また防犯にも役立ちます。さらには窓からの熱損失も少なく冬場の結露対策にもなります。

■ 対策2. 玄関近くにハンディタイプの掃除機を置く

花粉が飛散する時間、もっとも注意したいのが玄関です。人が入ると同時に服に付着して紛れ込んできます。そこで玄関近くにハンディタイプの掃除機を置き花粉を吸い取ると良いでしょう。そのためにコンセントを上がりかまち付近に設けておくと良いでしょう。また玄関は換気が悪かったり湿気が溜まったりもします。その際、空気乾燥機や除湿機をつけるためのコンセントがあるととても重宝します。ちなみにこのコンセントは、将来足が弱くなった際、電動昇降台などを設置するなどにも使えます。

■ 対策3. 換気扇を見直そう

開口部の中で一番の盲点は換気扇です。そこで換気扇は一般的な換気扇ではなく全熱交換器にすることをおすすめします。全熱交換器とは室内の汚れた空気を排出する時に、熱の一部を回収して室内に入る外気に移すこと。そのため室温がほとんど変わらず、夏の暑い空気も冬の冷たい空気も室温に近い温度に交換してくれます。中でも「全熱交換型」は、熱交換の際に、熱だけでなく湿気も交換するのが特徴で、室内の湿度を一定に保ちやすいタイプです。高性能なフィルターによって花粉はもちろんPM2.5(微小粒子物質)の流入も防止してくれます。

全熱交換器は、排気する空気から「熱」と「湿気」を給気する空気に戻します。熱のロスが少なく省エネにも有効です。

また24時間換気システムを採用すれば一段と快適な空気環境もつくれます。

次は間取りをチェック

花粉は外から入れない、また室内に入ってしまったらまき散らさないことです。 そのためには吹抜けや階段のつくり方が大切です。特にリビングイン階段には注意が必要です。 また花粉の飛散時期の室内物干しスペースをどう確保するかもポイントです。

■ 対策4. 2階に上がる前に衣類の花粉を落とそう

リビングに階段を設けて2階の個室に行く間取り形式で、階段の下の周囲はリビングやダイニングスペースです。リビング階段は、階段下や蹴上げ部分の板をなくし開放感を出すデザインが多く見受けられます。そのため、衣服などに花粉がつたまま階段を上がると、花粉をリビングやダイニングにまき散らすことになります。これは花粉ばかりでなく日常のほこりなどもまき散らすことになり注意をしなければなりません。

■ 対策5. 室内に物干しスペースを設ける

一般には2階のベランダに物干しスペースを設けますが、花粉の時期は室内干しにします。しかしどこに干しますか?廊下や階段の踊り場ですか?これは花粉ばかりでなく、雨が多い日本では必ず考えておかなければならないことです。

室内干しができる間取りプランを

さらに内装をチェック

内装の仕上げで注意する部分は壁と床です。 壁の仕上げは平滑なもの、床はフローリングの溝が浅いものを選ぶと良いでしょう。

■ 対策6. 壁を平滑な仕上げにする

自然志向の高まりもあって珪藻土を選択する人が増えています。珪藻土の仕上げパターンには凸凹のあるハケ仕上げやスタッコ調などがあります。表面に凸凹があるとその部分に花粉やほこりが入り込む可能性があります。花粉が気になるのであれば、できる限り平滑な仕上げをすることです。

■ 対策7. 床は木目の浅いフローリングを選択

豪華さを演出するためフローリングのつなぎ合わせの目地が深いものがあり、特に輸入品に多く見られます。その溝のすき間に花粉が入り込むこんでしまう場合もあるので、目地の浅いフローリングを選択して下さい。これは念のためですが、じゅうたんは花粉が入り込みやすいので問題外です。

その他にチェックしてみるところ

■ 対策8. ほこりがたまる場所に注意

インテリアの雑誌などで、ダイニングテーブルの上には素敵なペンダントライトが吊るされていることがあります。何年かたつとペンダントの笠の表面には綿ほこりがつき、その上に花粉も付きやすくなるのかなとつい思ってしまいます。ほこりがたまる場所にも配慮してみましょう。