防音

防音は、騒音を防ぐことを言います。騒音の感じ方は人によって様々あり、大きな音でも短時間なら我慢できたり、逆に小さな音でも長時間に及ぶととても我慢できないということもあるでしょうし、昼には気づかなかったけれど、夜になると気になって仕方がないということもあります。

 

例えば、道路を通行する車の音や近隣の商店街・工場、工事の作業音など、不快な外部の音が家の中まで入ってきてしまっては、快適な生活をおくることはできません。外からの音が内部に侵入しないようにするために、家そのものの機能として遮音対策が必要です。
また、室内でも、家族にピアノなど楽器を演奏する人やオーディオを趣味とする人がいた場合、自分の家が、近隣の住民にとって迷惑となる可能性があります。自分の家から出る音が外へ極力もれないようにするための遮音対策が必要となります。

 


階上の足音や隣室の話し声など、一つ屋根の下に住む気心の知れた家族による生活音でも、音の大きさや響きによっては不快に感じることも多いものです。特にお子さんがいる家庭や二世帯住宅では上下階の防音対策はしっかりと行いましょう。
外部からの防音対策だけでなく、2階や隣室など家の中の音を防いだり、家から騒音を出さないということも重要です。

 

防音には、遮音と吸音の2つの要素があります。
遮音は、音の波を何かで跳ね返すことによって成り立ちます。遮音性の高いアイテムとしては、コンクリートや鉄板、ガラスなどの素材が挙げられます。
そのため、マンションなどの鉄筋コンクリートの建築物は、遮音性が高く、室内の静かさが保たれやすいのです。
吸音は、音を吸収する素材で音の反射を防ぐ方法です。吸音に有効なのは、住宅の壁などに入れる断熱材。断熱材のグラスウールやロックウールは、音をよく吸収し、音の透過を防ぎます。
また、窓は防音対策を考える時には重要です。窓は壁よりもはるかに薄いことから、壁よりも窓からのほうが出入りしやすく、最大の音の出入り口となります。


板ガラスは厚いものほど遮音性が高く、単一の板ガラスよりも異なる素材や厚さのガラスを組み合わせた複層ガラスが、防音効果に優れています。隙間無く施工することで、90db以上の音を50db以下とすることができるため、防音対策としては窓の対策を行うことは大変有効です。
あわせて、二重窓や二重サッシを設置することで、機密性が向上し、空気が出入りするすき間が少なくなること外から入る音を低減することができます。
サッシとサッシの間を離して空間を多く取るようにするとより効果があります。

 

ただし、防音を行う上で注意したいのが、音の共鳴です。室内の防音工事を施すと外に漏れなくなるため、音響対策をしないと室内の音が不快な音になってしまいます。音が共鳴したりしないような吸音仕上げや変形装置(コーナーなどの水平・垂直面の緩和対策)なども併せて検討しましょう。