防犯

警察庁が発表している侵入窃盗の認知件数は、平成15年以降減少に転じ、平成30年は62,745件で前年比-14.2%と16年連続で減少しています。
このうち住宅対象侵入窃盗は、平成16年以降減少しており、平成30年は31,505件で前年比-14.9%と、同じく連続して減少しています。
しかしながら、一日当たり約86件発生しており、未だ多くの住宅が被害に遭っているのです。


平成30年は、侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が42.5%と最も多く、侵入窃盗の手口別認知件数をみると、空き巣が約1/3を占めます。
住まいには空き巣などのどろぼうを防ぐためのいろいろな対策が考えられていますが、防犯対策をする前に侵入者がどこから侵入してくるのかを知ることも大切です。


侵入口で、最も多いのが窓で、その割合は57.6%と過半数を大きく超えている状況です。続いて表出入口、その他の出入口と、意外にも堂々と入っているのです。一戸建て住宅は、窓・出入口共に無施錠の侵入が最も多く、ガラス破りにも注意が必要です。
基本的に泥棒は、必ず下見に来るといい、その際、訪問販売員や工事作業員になりすまし、服装は主にスーツや作業着で、インターフォンをならしてみて、留守の時間帯を調べたり、ポストから郵便物を盗み電話番号を入手し、勧誘のフリなどをして電話をかけ不在時間を確認したりという手口も使われているそうです。


また、数年前から玄関や表札の近くに謎のマークを残す「マーキング」が話題になっています。これは、「一人暮らし」「高齢者だけ」「昼間不在」などといったいろいろなマークがあるといいます。
もし玄関先や表札に付けられていたら、直ちに消しましょう。

 

住宅の機能としては、防犯対策を立てることが必要になります。
ドアと錠、窓ガラス、サッシ、雨戸・ シャッター、面格子など、以下のような防犯性の高いものを利用することをお勧めします。
玄関ドアからは、ピッキング(鍵穴に特殊工具を入れて開錠させる手口です。)、サムターン回し(玄関ドアに穴を開けて、工具を差し込み強引にサムターンを回して開錠する手口です。)、こじ開け(バールなどを用いて強引にこじ開ける手口です。)、カム送り(バイパス解錠とも呼ばれ、シリンダーカラーを手前に引っぱり、その隙間から道具を突っ込んで解錠するる手口です。)などの侵入方法があります。
そのため、玄関ドアはピッキングなどの不正解錠対策が必要です。ピッキングや破壊に強いシリンダー錠を利用したり、鍵を増やしたり、鍵穴の無いリモコン錠を取付けるなどの、ワンドアツーロックにしたり、サムターン部分や、鍵穴などを守る補助錠や、暗証番号ダイヤル付きクレセントを取付ける等が考えられます。


また、鍵をディンプルキーにすることで侵入者はピッキングに時間がかかるため、ディンプルキーが使われているとわかるとピッキングを諦めることが多いようです。
その他も、スマートドア等の、防犯性の高いスマートキー搭載のリフォーム玄関ドアを採用したり、熱線センサが玄関先の侵入者をキャッチし、フラッシュ光や警報音で警告する防犯センサ、ポーチライトの設置や、監視カメラの設置をすることで、外からの侵入を発見しやすくすることも有効です。

 

また、泥棒に一番狙われやすい窓は、窓本体の強化に加え、ガラス破り対策も必要です。
高強度面格子や、窓に外壁の上から取付できるシャッターの設置、内窓を設置して二重窓にする樹脂内窓の設置、2枚のガラスの間に強靭で厚い中間膜や特殊な板を挟み込んだ、簡単に割れない防犯ガラスを利用したり、窓ガラスに打ち破り試験で打撃を7回加えてもフィルムが破れにくく、剥がれにくい総厚350μm以上のポリエステル製の防犯フィルムをはるなどがあります。

 

併せて、門扉・フェンスも防犯対策もおすすめです。
門扉は、防犯性の高い電気錠付の電気錠付門扉や、録画もでき、液晶画面は大き目の来訪者をはっきり確認できるTVモニター付インターホン等で、防犯性を高め、明るく見通しを良くしたり、塀まわりは死角をつくらないようなデザインを選んだり、センサー付ライトで明るくすることや、剣先ユニット等で侵入行為を抑制したり、高いフェンスにするといった対策も有効です。

 

そして何より有効なのは、近所の方との日頃のお付き合いです。ご自身の不在時に、近所の方が侵入者を発見し、通報してくれ捕まったというケースは多々あります。
お互い様ということで、不在時の不安を軽減できるようお互いに協力しあえるとよいですね。